平成18年(2006年)3月20日、二町合併により、「枝幸町」として新たなまちづくり始めてから早18年、私が新町二代目の町長に就任して10年の節目を迎えました。
また、3期目となる任期も折り返しとなり、いま一度気持ちを引き締め、基本方針「未来につながるまちづくり」の仕上げとして、ふるさとの確かな未来を切り拓くため、総力をあげて枝幸らしさへの挑戦を続けてまいります。
さて、近年の社会情勢は、変革や政策課題の多様化で大きく変化し、これらに的確に対応するには、常に時代をしっかりと見極め、人口減少社会に見合ったまちづくりを進めることが大切です。
そのためには、豊富な森林や雄大なオホーツク海など、恵まれた自然と共生し、北海道有数の一次産業の生産基盤を拠点とした、持続可能な地域づくりに取り組んでいかなければなりません。
また、昨年度、当町のふるさと納税である「ふるさと未来応援寄附」には、全国の皆様からの温かい応援とともに、過去最高となる多くのご寄附をお寄せいただきました。
心より感謝を申し上げますとともに、寄附金は当町のまちづくりへ有意義に活用させていただきますので、今後とも皆様のご支援をお願いいたします。
我が町自慢のお礼の品は、毛がにや秋鮭、山菜やはちみつなど、山海の恵みを厳選した素晴らしい品質を誇り、なかでも圧倒的人気の「枝幸ほたて」は、オホーツク枝幸の旨みが凝縮された逸品ですので、ぜひお試しいただければ幸いです。
そして、当町では、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を2022年2月に宣言し、スタートアップの2025年に向け、温室効果ガス排出抑制の認識共有と脱炭素化の機運醸成を図っています。
今後も、省エネ・再生可能エネルギー設備の導入、次世代自動車への転換など、ゼロカーボンの実現に向け新たな一歩を踏み出していきます。
全国的にも多くの地域が抱える急激な人口減少への対策では、これからの時代を担う若い世代の移住・定住など、地域に定着できる社会環境づくりが重要と考えています。
まずは、子育てや福祉などの暮らしと定住環境への支援を継続し、基幹産業や中小企業等への担い手確保、後継者育成などの支援に戦略的に取り組んでまいりますので、ぜひ枝幸町を訪れ、魅力ある大自然と地域の風土や文化を感じられることを願っております。
町民の皆様とともに、ひとつひとつの課題に真摯に向き合いながら、安心・安全な暮らしと元気で活力あるまちづくりを進めてまいりますので、このホームページをご覧の多くの皆様には、各方面から一層のご支援とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
令和6年4月
枝幸町長 村上 守継